コーヒーはおいしいだけじゃない。秘められたパワーとは!?

眠気覚ましに、リラックス時に、、、いろいろなシーンで登場するコーヒーにさまざまな健康パワーがあることをご存知ですか?今回はご自身もコーヒーが大好きな医学博士 鶴田光敏先生にお話をお伺いしました。

病気発症リスクを下げる

コーヒーのがん予防については数年前に全国的に発表されましたが、その後も国立がん研究センターの予防研究グループが『コーヒーと糖尿病』『コーヒーと大腸がん』『コーヒーと肺がん』など次々に研究結果を発表しています。

美容にもコーヒー!?

注目されるのは、病気との関係だけでなく、「美容効果」も期待できること! コーヒーに含まれるポリフェノールの一種のクロロゲン酸がメラニン色素の生成を抑制するそうで、シミ対策にも期待できるそうです。

からだの酸化も抑える!?

「抗酸化作用」という言葉を耳にしたことはありますか? 抗酸化作用とは鉄がサビるように、からだがサビる(酸化する)ことを防ぐはたらきです。「からだの酸化」は生活習慣病や老化の原因に。 コーヒーにはこの「抗酸化作用」が高いと言われています。

\コーヒーも鮮度が大事!/
鶴田先生直伝!コーヒーの飲み方
①コーヒーをいれてから20分以内に飲む
②スジャータ(コーヒーフレッシュ)や牛乳を入れて飲む
③砂糖は入れない

統計的に、コーヒーをいれて20分後から抗酸化作用が弱まるそうです。
またスジャータや牛乳を入れることで、胃への刺激軽減にもつながります。砂糖を入れると糖分の過剰摂取になる恐れがあるとのことです。

 1日5杯より多く飲むのであれば、カフェインレスコーヒーを取り入れるのも効果的です。「カフェイン」の摂取過多は胃の負担になり好ましくありません。

自分の体調に合わせ、コーヒーをおいしく、効果的に飲みたいですね。

—————————————————————————-
今回お話を伺ったのは
スジャータめいらくグループ 産業医
つるた医院 院長 鶴田光敏先生
日本小児科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 日本東洋医学会専門医・指導医

熱中症警戒アラート発令中!?

毎年暑くなると気をつけなくてはいけない「熱中症」。2020年6~9月に熱中症で救急搬送された人数は約6万5千人でした(消防庁)。
搬送者が急増する7月後半に入る前に、今一度熱中症について確認しておきましょう!

熱中症とは

温度や湿度が高い中で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体温の調整機能が働かなくなり、体温上昇、めまい、体のだるさやけいれん、意識の異常など、様々な障害を起こす症状のことです。小さい子供は、背が低く地面からの熱を受けやすいので特に気をつけましょう。

家の中でじっとしていても、室温、湿度が高いと熱中症になる恐れがあります!

新しい熱中症「マスク熱中症」とは

マスクをすることで皮膚からの熱が逃げにくく、気づかないうちに脱水になるなど体温調整がしづらくなり、熱中症を引き起こします。

症状は大きく3段階

①軽症
めまい、立ちくらみ、こむら返り、手足のしびれ

【対策】
すぐに涼しい場所に移動する 


②中軽症
頭痛、吐き気・嘔吐、体がだるい

【対策】
安静にして、冷やした水分・塩分補給
衣類をゆるめて保冷剤などで冷やす

✔この症状の時に注意すること
脳卒中との識別が大切です。判断を間違えると大変なことに!
<簡単な識別方法>
目をつぶった状態で両手を肩の高さに上げてもらいます
⇒両手が同じ高さのまま・・・熱中症
⇒片手が下がる・・・脳卒中の可能性大
もし、近くに熱中症かなと思う方がいたら、確認することをおすすめします。


③重症
意識障害(受け答えや会話がおかしい)、けいれん、運動障害(歩けないなど)、体が熱い

【対策】
すぐに救急車を呼ぶ
高齢者や糖尿病などの持病を持った方が、いきなり重症化するケースが増えています。

『朝食』がキーワード

十分に対策を講じていれば問題ないですが、「朝食抜き」の人が熱中症になりやすいそうです。朝食を抜くと、目覚めない、元気が出ないといいますが、朝食をしっかり摂ることは熱中症対策にもなるんですね。

熱中症は気温だけでなく、湿度や気圧も影響します。”暑さ指数”をチェックすることもオススメです。
▼暑さ指数はこちらで確認できます
環境省 熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php


【今回お話を伺ったのは】
鶴田光敏先生
スジャータめいらくグループ 産業医
つるた医院 院長
日本小児科医専門医 日本アレルギー学会専門医 日本東洋医学会専門医・指導医

知っておきたい「プロテイン」の基礎

プロテインを訴求した食品を、スーパーやコンビニで目にすることはありませんか?溶かして飲む粉末や飲料、焼き菓子のようなタイプなど、様々なかたちで販売されています。

「でも、私、体を鍛えているわけではないし…」

というあなたにとっても、プロテインって必要な栄養素!意外と知らない、その基礎知識をご紹介します。


①プロテインとは日本語で「たんぱく質」のこと

筋肉をはじめ、内臓や皮膚、骨など…私たちのカラダをつくる役割を担う大切な栄養素、たんぱく質。体を動かすエネルギー作りにも必要です。

その必要量の目安は、成人の場合、体重1kgあたりに1日1g。体重60kgの人であれば、1日あたりに60gということになります。日頃運動をする人は、この目安よりも多くの量を要しますが、本来、たんぱく質は老若男女すべての人の健康維持のために必要です。

日本人のたんぱく質平均摂取量

※ 厚生労働省  1995年「国民栄養調査」、2019年 「国民健康・栄養調査」より

ちなみに、日本人のたんぱく質摂取量は、1990年代半ばをピークに減少に転じました。近年、若干の回復傾向にありますが、それを踏まえても、前向きな摂取を心がけたいところです。


②プロテインの摂り方を考える

プロテインは肉や魚、大豆製品、卵、乳製品などに含まれており、日頃の食事で摂取可能です。たんぱく質を含む食品例

※文部科学省 「日本食品成分表2020年版(八訂)」より

しかし、これらの食品は同時に多くの脂質も含む場合もあり、バランスを考えるのは大変。

たんぱく質と脂質を含む食品例※ 文部科学省「日本食品成分表2020年版(八訂)」より

摂り方としては、朝昼夜なるべく均等に摂取するのが理想とされています。何かと忙しい現代人にはハードルが高いかもしれませんね。

その点、プロテイン訴求の食品は、脂肪が抑えられており、手軽に食生活に取り入れられるのがよいところです。


③プロテインの種類はこの3つ

ホエイ 動物性 身体を鍛えている人に。消化・吸収が早く、筋肉の合成に有効なアミノ酸が豊富。
カゼイン 動物性 腹持ちがよいので、就寝前やダイエット中の間食、運動をしない日のたんぱく質補給に。
ソイ 植物性 腹持ちがよく、脂質の含有率が低いので、ダイエットや健康維持に。

この機会に、自身のライフスタイルと向き合い、プロテインの摂り方を考えてみるのはいかがでしょうか?